ご自宅で調理した料理を作り置きする時には、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。
保存中の料理の劣化や細菌繁殖を防ぐために、おいしい健康では下記の方法を推奨しています。
※ 病気や治療により、普段の食品衛生管理では体調を崩してしまう場合があります。医師より食品の衛生面での指示がある場合は、作り置きについても医師の指示の下でご利用いただく事をお願いいたします。
保存期間について
おいしい健康では、下記(作り置きのポイント1〜4)をしたものに対して保存期間を2〜3日と定義しています。
食材や調理方法、保存方法、ご本人の体調などによって、保存期間が前後する可能性がございます。
作り置きの期間は目安として、食べられるかどうかはご自身で判断いただき、見た目や匂いから少しでも不安に感じたら、食べずに破棄していただくことをおすすめします。
▼ 作り置きのポイント1:食材の取り扱いについて
調理前の食材の鮮度が、作り置きの状態を左右します。
肉、魚、野菜などの生鮮食品を使う場合は、新鮮な物を購入しましょう。
また、買い物から帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れて、鮮度を保つようにしてください。
▼ 作り置きのポイント2:調理上の注意点について
作り置きを安全においしく食べるには、加熱方法がポイントです。
- 全ての食材をしっかりと加熱をしてから保存をしてください。
※ 細菌性食中毒を予防する為に、中心温度75℃で1分以上、もしくは中心温度63℃で30分以上の加熱が必要です。
- 卵料理は、半熟ではなくしっかりと加熱しましょう。
▼ 作り置きのポイント3:容器・保存方法について
保存中に菌を増やさないためには、容器の選び方や保存方法が大切です。
- 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な保存容器で保存しましょう。加熱済みの食品は素手で触らないようにします。
- 保存する料理は箸をつける前の状態で十分に冷ましましょう。できれば、料理が完全に冷めてから保存容器に移すのが望ましいです。
- 料理が冷めてから蓋をするようにしましょう。温かいまま保存すると、蓋の内側に水滴がついて雑菌の繁殖に繋がったり、冷蔵庫内の温度が上がってしまう可能性があります。
用意しておくと便利な保存容器
- プラスチック容器
匂いや色が移りやすいので、匂いが強くなく、淡い色のおかずに向きます。
そのまま電子レンジで温めることができるので便利です。
- ガラス容器
匂いや色が移りにくいので、どんなおかずにも使いやすく、中身が見えるので便利です。
電子レンジ対応のものとそうでないものがあるのでご注意ください。
- ホーロー容器
匂いや色が移りにくいので、どんなおかずにも使いやすいです。
電子レンジ加熱はできないので、温めるときは別の耐熱容器に移し替えましょう。
- 密封保存袋
下味をつけるおかずや、調味液が少ないおかずを作るときに便利です。
用意しておくと便利なもの
- アルコールスプレー(キッチン用)
保存容器や取り分け用のカトラリーの消毒に便利です。
口に入れても問題がない、キッチン用のものを使用しましょう。
- 清潔なカトラリー(スプーン、フォーク、箸)
おかずのとりわけに使う時は、口をつけていない清潔なものを使用しましょう。
- マスキングテープ・ペン
日付と中身を書いておくと安心です。
▼ 作り置きのポイント4:食べる時の注意点
作り置きしているものを一度に食べ切らない場合は、食べる分だけ取り出し、再加熱(75℃で1分以上)をしてお召し上がりください。
取り分ける際は清潔な箸を使用し、かき混ぜない様にしましょう。